昨今、クレジットカードや携帯キャリア各社、楽天市場、Amazonなどの大手オンラインショップなどを騙る詐欺が増えています。
今回は、【ドコモのクレジットカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします。という携帯キャリア(docomo)とクレジットカードの組み合わせ(dカード)を騙るフィッシングメール詐欺の詳細と対処法を解説します。
Contents
- 1 「【ドコモのクレジットカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします。」の詳細について
- 2 「【ドコモのクレジットカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします。」が迷惑メールである理由
- 3 「【ドコモのクレジットカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします。」というメールが来たらどうすれば良いの?
- 4 迷惑メールの受け取りをしたくない!どうしたら良い?
- 5 迷惑メールに添付されたURLをクリックし、偽サイトを開いてしまった場合
- 6 「【ドコモのクレジットカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします。」から偽サイトにアクセスし、個人情報やクレカ情報を入力してしまった場合
「【ドコモのクレジットカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします。」の詳細について
ドコモのクレジットカードなる会社を騙るメールが届くことがあります。
タイトルとしては「【ドコモのクレジットカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします。」というもので、内容の全文は下記の通りです。
株式会社NTTドコモ
【ドコモのクレジットカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします。
このたびはドコモのクレジットカードをご利用いただき、誠にありがとうございます。
下記のご利用照会がありましたので、お知らせいたします。
ご利用日時:○○○〇-○○-○○ ○○:○○:○○
ご利用場所:国内加盟店ショッピング(通販・ネットショッピングなどでのご利用)
ご利用金額:79,560円
カードを使用した覚えがない場合は、以下のリンクをクリックしてカードの使用の詳細を確認してください。
URL
〈ご注意点〉
※1.本サービスは、お客様のドコモのクレジットカードのご利用照会が行われた場合、ドコモのクレジットカードにご登録いただいているメールアドレスへお知らせするサービスです。
※2.ご契約キャンセルとなった場合のお取消し情報は配信されません。
----------------------------------
■発行者■株式会社ドコモのクレジットカード
東京都中野区中野4-3-2
自身が注文した覚えのない高額の取引があった=不正利用と焦らせて、偽サイトにアクセスさせて、情報を抜き取るタイプのフィッシングメールです。
ドコモのクレカ=dカード
偽サイトの様相、ドコモのクレジットカードとのことから、恐らくdカードのことを言っているのだと考えられます。
発行していないのに来るケースも
dカードを持っていないのに今回のメールが来るケースも報告されています。
また、自身がdカードに対して登録していないはずのメールアドレスに対して届くケースも。
使用どころは発行すらしていないなら、その時点で偽物と判断できます。
速やかにメッセージを削除しましょう。
「【ドコモのクレジットカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします。」が迷惑メールである理由
今回のお知らせが迷惑メールであると考えられる理由について解説します。
公式Xアカウントで注意喚起
今回のタイトルのメールは、ドコモ公式サポート(公式Xアカウント)で名指しで詐欺であると注意喚起されています。
ドコモによれば、「【ドコモのクレジットカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします。」というメールは送らないとのこと。
つまり、今回のタイトルの時点で偽物と判断できるでしょう。
送信元がおかしい
送信元のメールアドレスを見ると、dカードやdocomoと全く関係のないものだったり、適当な数字やアルファベットの羅列だったりします。
dカード(本物)から連絡が届く場合、「docomo@d-card.jp」「info@d-card.jp」などになるので、これ以外だったら要注意です。
また、キャリアメールで受け取る時、相手が企業の公式メールアドレスの場合、アイコンにしっかり作られたものが表示されます。
偽物の場合、灰色の未設定アイコンだったり、頭文字がどーんと出ているものであるケースが多いです。
会社名がおかしい
記載されている会社名が「株式会社ドコモのクレジットカード」となっています。
dカードの運営会社は「株式会社NTTドコモ」なので、会社名がおかしいことに。
記載のURLが公式でない
メール本文にある記載されているURLがdカード公式(dcard.docomo.ne.jp)ではありません。
メール本文のテキストリンクは簡単に書き換えられるので、偽装されているケースがあります。
アクセス後のURLもしっかり確認しておくようにしてください。
アクセス後のURLも公式ではない
アクセス後のサイトのURLを確認してみてください。
恐らく、dカード公式(dcard.docomo.ne.jp)ではないと考えられます。
公式でないと分かったら、速やかにページを削除し、念のためウイルススキャンしてください。
URL安全判定サービスにかけてみた
今回、アクセスさせられる偽サイトのURLで判明しているもののうちの一つ「gm128.com」をURL安全判定サービス「Site Safety Center」にかけてみました。
「Site Safety Center」で確認してみたところ、Webサイトの安全性の評価は「危険」、カテゴリは「フィッシング」でした。
「【ドコモのクレジットカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします。」というメールが来たらどうすれば良いの?
今回のメールを受け取ったら、速やかに削除するようにしてください。
タップしてメール本文を表示してしまっても、その時点であればそれほど問題はないので、そのまま削除しましょう。
もし、偽サイトにアクセスしてしまった場合は、ログイン情報やクレカ情報を入力せず、速やかにページを閉じてください。
念のためウイルススキャンをお勧めします。
もしdカードを持っている場合に使った覚えのない使用通知があったら、不正利用かとびっくりするはずです。
慌ててそのまま通知に添付されたリンクを押してしまいそうになりますが、ちょっとストップしてください。
このようなメールが来た時は、慌てずにアプリやdカード公式からログインし、不審な取引明細がないか確認してみましょう。
もし、公式でこの履歴が存在しないようであれば、「【ドコモのクレジットカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします。」という通知が偽物だと判断できます。
*そもそも公式が名指しでタイトルを出して詐欺と注意喚起しているので、このメッセージに関しては偽物と判断できます。
迷惑メールの受け取りをしたくない!どうしたら良い?
迷惑メールの受け取りをゼロにするのは難しいですが、数を減らしたり、警告を出したりできるサービスがあります。
例えば、キャリアメールに対しての受け取りを減らしたい場合は、迷惑メールフィルター、なりすまし規制などがあります。
GmailやHotmailなどをブラウザで確認する場合は、フィルター機能のある拡張機能(アドオン)の導入なども有力な手段のひとつです。
全体的に警告を出してくれたり、フィルター機能を発揮してくれたりするものとして、セキュリティソフトがあります。
セキュリティソフトに関しては、得意・不得意がサービスによってあるので、こういった機能を持っていないものもあれば、強みとしているものも。
また、迷惑メールに記載されているURLからアクセスした偽サイトに対して力を発揮するものもあります。
偽サイトに対して警告を発したり、アクセスをブロックしたりするものです。
このようにセキュリティソフトの中でもフィッシングメールに強いものを導入することでグッと受け取りを減らしたり、騙されにくい環境を作れたりします。
詳細については下記の記事を参照してください。
🔍【三井住友カード】ご請求金額確定のご案内は迷惑メール?クリックしてしまった場合の対処法
迷惑メールに添付されたURLをクリックし、偽サイトを開いてしまった場合
「【ドコモのクレジットカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします。」という迷惑メールに添付されたURLをクリックし、偽サイトを開いてしまった場合は、情報などを入力せずそのまま速やかにページを閉じてください。
念のためウイルス対策ソフトでスキャンをお勧めします。
これは、フィッシングサイトの中には、アクセスしただけでスパイウェアなどに感染するタイプのものもあるためです。
「【ドコモのクレジットカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします。」から偽サイトにアクセスし、個人情報やクレカ情報を入力してしまった場合
ログイン情報を入力してしまった場合は、早急にパスワードなどを変更する必要があるでしょう。
もし、偽サイトにクレカの情報を入力してしまった場合は、早急に停止手続きを取る必要があります。
すでに不正使用されてしまった場合、補償される可能性も。
dカードの停止手続きの方法や補償内容の詳細については下記の記事を参照してください。
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