昨今、フィッシングメール詐欺は種類が増えており、SNSなどで注意喚起されています。
特に騙られることの多いサービスというとクレジットカード関連です。
この記事では、発送者「マスターカード」から「【重要】マスターカード:不正使用疑惑のセキュリティチェック」というタイトルのメッセージが来たが本物なのか迷惑メールなのか、詳細や対処法を解説します。
Contents
【重要】マスターカード:不正使用疑惑のセキュリティチェックの詳細について
「【重要】マスターカード:不正使用疑惑のセキュリティチェック」というタイトル(件名)のメールが届くことがあります。
【重要】マスターカード:不正使用疑惑のセキュリティチェック
【MasterCard】利用いただき、ありがとうございます。このたび、ご本人様のご利用かどうかをご確認させていただきたいお取引がありましたので、誠に勝手ながら、カードの利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました。
つきましては、以下へアクセスの上、カードのご利用確認にご協力をお願い致します。お客様にはご迷惑、ご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。何卒ご理解いただきたくお願い申しあげます。
▼ご回答いただけない場合、カードのご利用制限が継続されることもございますので、予めご了承下さい。
ご利用確認はこちら
画面に表示される指示に従い、必要な手続きを完了してください。
【注意事項】
ご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。※更新の有効期限は、24時間です。
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※ご不便とご心配をおかけして誠に申し訳ございませんが、。何とぞご理解賜りたくお願い申しあげます
※ご協力とご理解に感謝いたします。早期のお支払いをお待ちしております
※すべてのユーザーは、このWebサイトの顧客のプライバシー利用規約を承認および同意したものと見なされます
※メール配信解除はこちらよりお手続き下さい
このメールは送信専用のため、ご返信いただけません。
リンクがテキストだけのパターンも
リンクがボタン形式ではなく、テキストだけのパターンも報告例があります。
最近の迷惑メールはかなり種類も数も増加しています。
生成AIの登場と発展が影響しているという有識者も多いです。
やはり、出来の良い生成AIが登場したからか、以前と比較しても違和感のない文面のものが増えてきた印象です。
今回のメッセージも、よく読むとおかしな部分が見受けられますが、以前よく見られたような破綻した内容や文面ではありません。
【重要】マスターカード:不正使用疑惑のセキュリティチェックが迷惑メール(詐欺)である理由
【重要】マスターカード:不正使用疑惑のセキュリティチェックが迷惑メール(詐欺)である理由を解説します。
会員サービスに登録しているメアドに来ているか?
マスタカードを持っているという方は、会員サービスに登録しているメールアドレスに対して今回のメッセージが届いているでしょうか。
もし、それ以外のメアドに届いているのであればその時点でおかしいと判断できるでしょう。
漢字とひらがなの表記揺れ、句読点に違和感
同じ言葉なのに漢字とひらがなの表記揺れが目立ちます。
ネット上の文章だと、SEO対策のためにわざと表記揺れさせることは往々にしてありますが、メールではわざわざさせる意味がありません。
となると、単純に揃え忘れていたり、生成AIに作成させてそのままだったりするために、このような表記揺れが起こるのではないでしょうか。
緊急事態で慌てて発表したものであるならともかく、大きな企業だと確認ミスで揃え忘れるという事態も考えにくいので、やはりその時点で偽物と判断できそうです。
他にも、句読点におかしいところがあります。
不正利用疑惑の忠告のはずなのに早期の支払い?
不正利用の疑いがあるので、会員サービスにログインして利用確認をしてくださいという内容のはずなのに、注意事項に早期のお支払いをお待ちしておりますという文面が存在します。
なぜ、不正利用の確認を促す内容のはずなのに、早急な支払いを促す文面があるのでしょうか。
管理人の予想ですが、他の支払いを促す系統の迷惑メールの文面をそのまま流用しているために矛盾が起こっているのではないかと考えられます。
配信解除にリンクがない
「メール配信解除はこちらよりお手続き下さい」とあるのに、こちらの部分がただのテキストになっています。
これが、本物のメッセージであるなら、こちらに問い合わせフォームやメールへの返信、転送などが開かれるよう設定されているはずです。
送信元がおかしい
送信者は「マスターカード」となっていますが、開いて詳細を確認してみると、送信元は「darciekeukg@lahp.com」となっています。
明らかにマスタカードやその他クレジットカード関連のものではありません。
アクセス後のURLが明らかに公式のものでない
今回のアクセス先のURLは「https://kopxiasf.com/」でした。
明らかにマスターカードやマスタカードを発行している企業のものではありません。
URL安全判定サービスにかけてみた
今回、来た迷惑メールに添付されたURLは「https://kopxiasf.com/」です。
「Site Safety Center」というURL安全判定サービスにかけてみたところ、「危険」「フィッシング」と判断されました。
あくまで今回来たフィッシングメールに添付されたURLの例になります。
ただし、これまでのことを総合すると、今回と同一の内容で届いたメッセージは迷惑メールと判断して問題ないでしょう。
どうしても気になったら
マスタカードを持っていて、本当に不正利用されていないかどうしても心配になったら、会員サービスに直接ログインして利用履歴を確認してください。
もちろん、この時、迷惑メールのリンクからアクセスしてはいけません。
ネット検索やお気に入り、アプリから直接チェックするようにしましょう。
迷惑メールの受け取りそのものを減らす方法
迷惑メールの受け取りそのものを減らすには、いくつか方法が挙げられます。
携帯であれば、各キャリアの提供している迷惑メールフィルター、なりすまし規制フィルターなどが優秀です。
また、キャリアメールに対して届くのであれば、報告(通報)もできますよ。
Gmailなどのフリーメールも独自のブロック機能があるので、設定してみてはいかがでしょうか。
PCブラウザで使うのであれば、ブロック機能のある拡張機能の利用もおすすめです。
ウイルス対策ソフトの中には、迷惑メールをブロックしてくれたり、フィッシングサイトにアクセスしようとした時に警告やアクセスをブロックしてくれたりするものも。
詳しくは下記の記事を参照してください。
🔍Amazonを騙る「重要:リターンポリシーの違反によるアカウント停止通知」の詳細を解説
迷惑メール相談センターに転送
迷惑メール相談センターに転送すると、その送信者からの迷惑メールが来なくなるという報告も(最近、SNSで話題になっているようです)。
迷惑メール相談センターのメールアドレスは「meiwaku@dekyo.or.jp」です。
この連絡先は、一般財団法人日本データ通信協会が総務省の委託を受けて運営していて、迷惑メールの相談や情報の受付、分析などを行っています。
迷惑メールに騙されにくくするためには?
迷惑メールに騙されないようにするには、まずは送信元のチェックが重要です。
他にも文面の確認やアクセス先のURLのチェックなどである程度弾けるでしょう。
そもそも、届く数を減らせれば騙される危険性はグッと減ります。
迷惑メールの届く数そのものを減らすには、ウイルス対策ソフトの導入がおすすめです。
ウイルス対策ソフトの中には、フィッシングメールをブロックしてくれたり、フィッシングサイトへのアクセスをブロックや警告してくれたりするものも。
【重要】マスターカード:不正使用疑惑のセキュリティチェックをクリックして偽サイトを開いてしまった場合
「【重要】マスターカード:不正使用疑惑のセキュリティチェック」という件名のメッセージ本文にあるリンクをクリックして偽サイトを開いてしまった場合、絶対にログイン情報やクレカ情報などを入力しないでください。
前者の情報を漏らすと、会員サービスのアカウントが乗っ取られる可能性があります。
後者の情報を漏らすと、そのクレカの不正利用がされる可能性が非常に高いです。
こうした情報を入力せず、そのままページを速やかに閉じて、念のためにウイルス対策ソフトにかけることをお勧めします。
というのも、こうしたフィッシングサイトにはスパイウェアなど有害なウイルスが仕込まれており、それを使って情報を盗み出すケースも珍しくないためです。
【重要】マスターカード:不正使用疑惑のセキュリティチェックから偽の会員サイトにアクセスしクレカ情報や個人情報を入力してしまった場合
もし、ログイン情報やクレカ情報を入力してしまった場合、速やかに対処をお勧めします。
前者の情報を漏らした場合は、速やかに会員サービスアカウントのログイン情報(IDやパスワード)を変更してください。
後者の情報を漏らした場合は、速やかにそのクレカ会社に電話をかけて利用停止手続きを取るようにしましょう。
最近だと、オンライン上で利用停止手続きを申し込める会社もあります。
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