昨今、キャッシュレス決済の普及が進み、様々なサービスが提供されてきました。
中には、クレカではないのに後からまとめて返済できる後払決済もあり、利用者が増えています。
この記事では、atone(アトネ)は定額や分割払いできるのか、できないのかと手数料について解説します。
Contents
atone(アトネ)の支払いは定額/分割払いできるのか?できないのか?
アトネは株式会社ネットプロテクションズの提供する後払い決済サービス。
このサービスを利用しようとして、疑問に思うのは、定額や分割での返済に対応しているのかという点です。
できる?できない?回数は?何回まで?
そもそも、アトネは分割や定額での返済に対応していません。
そもそも一括でしか利用できないのです。
つまり、回数は1回のみということになります。
類似サービスと比較
類似サービスと表示で比較してみました。
*2024年1月3日時点での情報です。
項目/サービス | atone | ファミペイ | メルペイスマート払い | Paidy |
後払い | ○ | ○ | ○ | ○ |
利用限度額(MAX) | 10万円*1 | 10万円 | 50万円 | 25万円? |
翌月 | ○ | ○ | ○ | ○ |
定額 | ー | ー | ○ | ー |
分割 | ー | ○ | ー | ○ |
その他 | ー | スキップ払いにも対応 | ー | ー |
*1:本人確認済・引き落とし口座設定での利用限度額MAXは10万円、していないと5万円(参考:atone(アトネ)で本人確認をする方法!メリットと審査時間、手続しないとどうなるのか解説)
こうして比較してみると、実は分割や定額(リボ)にできる後払決済はそこまで珍しくありません。
また、アトネと比較して限度額が大きいところも多いので、もし分割や定額での返済がしたい場合は、ファミペイやメルペイ、Paidyなどの利用をお勧めします。
🔍メルペイスマート払いやメルカードは分割払いできるのか?審査や手数料、金利について解説
特にメルペイのスマート払とPaidyは利用枠も大きく定額または分割に対応していて便利です。
ファミペイ(翌月払)
ファミペイ翌月払いは、その月にこの枠を使って支払うと、翌月にまとめて支払えるというもの。
なお、分割やスキップでの返済にも対応しているため、後でまとめて返済したいという人に向きます。
特徴
- バーチャルカードあり
- ファミマ店頭でも使える
- キャンペーンの開催期間に申し込んだり、利用したりするとさらにお得に
- 翌月払いはもちろん、チャージしての支払いにも対応
- ボーナスポイントとの併用可
- 請求書払いに対応
ファミペイ翌月払いの申し込み方法については下記の記事を参照してください。
🔍ファミペイ翌月払い(後払い)の申し込み方法と申請できない場合の対処法を解説
メルペイ(スマート払)
メルペイはメルカリアプリから使えるキャッシュレス決済の一種です。
スマート払いというサービスがあり、年齢制限や審査に通る必要がありますが、定額(リボ)での返済に対応しています。
特徴
- 限度額MAX50万円と非常に高い利用枠
- 支払日を柔軟に変えられる
- メルカード(クレカ)あり
- バーチャルカードあり
- メルカリ内での利用時に還元率最大4%(メルカード)
- 他のサービスでの支払い時の還元率1%(メルカード)
- 定額(リボ)に対応
メルペイスマート払の審査の詳細や申し込み方法については下記の記事を参照してください。
🔍メルカリのメルペイスマート払い(翌月/定額払い)の審査は厳しい甘い?申し込み方法を解説
メルペイにはクレジットカードも存在しており、こちらを発行すると利用できるお店やサービスがグッと増えます。
メルペイのクレカ(メルカード)の詳細と申し込み方法(作り方)については下記の記事を参照してください。
🔍メルカードの申し込み方法と作り方!申し込めない、表示されない場合の発行手続きのやり方を解説
メルカリアプリ登録時にポイントが貰える!
メルカリアプリに登録する際は、「招待コード」の欄に「MSXGAH」と入力して手続きをすることで、登録者と招待者にそれぞれ500Pずつポイントが付与されます。
つまり、私と登録してくれた人にそれぞれ500Pがプレゼントされます!!
招待コード
MSXGAH
このポイントは、メルカリでの買い物はもちろん、メルペイの支払い時にも利用でき、メルカードで使ったお金を支払う際に使用可能です。
アプリは下記のリンクからインストールできます。
フリマアプリはメルカリ - メルペイのスマホ決済でもっとお得
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注意ポイント
メルカリに登録してクレカをすぐに発行できたケースもそれなりにあるようです。
メルペイスマートマネーに関してもすぐに借入できたケースが報告されています。
しかし、通過率については不明であり、必ずしも審査に通るわけではない点に注意してください。
ただし、クレカを発行できなくても、後払い決済や少額のキャッシング機能(メルペイスマートマネー)などは利用出来る可能性も。(*審査あり)
Paidy
PaidyはPayPalホールディングス傘下の後払決済サービス。
数年前は利用できるお店が非常に限られており、使いどころが限られていましたが、バーチャル力ードに対応後、リアル力ードも発行できるようになるなど、幅広いシーンで利用できるようになりました。
特徴
- 利用限度額はMAX25万円か?
- Apple専用の枠が別途付けられる(別途審査あり)
- リアルカード、バーチャル力ードあり
- 分割に対応
- 分割回数はお店やサービスによる
- 分割回数は一般のサービスなら3回
Paidyと分割での返済についての詳細は下記の記事を参照してください。
🔍Paidy(ペイディ)手数料は高い?3回、6回後払い、銀行振込/コンビニ支払いについて解説
atoneで対応しているのは一括のみか
このように、アトネで対応しているのは2024年1月3日現在だと、一括のみとなっています。
これは、買い物をしたサービス側で一括以外を選択したとしても変わりません(一括以外はエラーで弾かれます)。
atoneでの支払い方法については下記の記事を参照してください。
🔍
同じネットプロテクション運営のゆっくり払いなら最長2ヶ月
もし、手元に自由になるお金がなく、後払い決済サービスを利用したいという場合、ゆっくり払いという選択肢もあります。
アトネの利用できるお店を調べてみると、アプリ専用カードを所持していない場合、かなり限られたお店でしか利用できない印象です。
ゆっくり払いは3つのサービスでしか利用できないため、さらに利用しにくいのではないのかと考える人もいるかもしれませんが、使えるサービスが大規模なモール系サービスと総合通販なので、atoneより使い勝手が良いと管理人は思っています。
使えるお店
ゆっくり払いが使えるサービスは、ヤフーショッピング、ロハコ、PayPayモールなど、Yahoo!系列のサービスの一部です。
また、ヤフーショッピングやPayPayモールなどはモールタイプのサービスなので、そのお店によって採用している支払い方法が異なります。
つまり、お店によってはゆっくり払いを導入しておらず使えません。
ヤフーショッピングで調査したところ、国内のショップであれば5割~7割くらいのお店で対応している印象です。
あくまで同じ商品名で50店舗くらい調べた結果なので、ジャンルなどによっては前後するかもしれません。
🔍LOHACO by ASKUL(ロハコ)でゆっくり払いする方法と出来ない場合の対処法を解説
🔍Yahoo!(ヤフー)ショッピングで使えるゆっくり払い(後払い)とは?審査と支払い方法
有名メーカーの出している商品をヤフーショッピングを経由して購入する際は、ゆっくり払いはかなり使いやすいです。
ただし、マイナーな商品やそのお店のオリジナル商品かつそのショップがゆっくり払い対応でない場合は向きません。
他にも、海外からの並行輸入(海外のショップ)だと対応していないケースがほとんどでした。
ゆっくり払い詳細
ゆっくり払いの詳細を表にまとめました。
手数料 | 250円(税込) |
使える場所 | Yahoo!ショッピング、PayPayモール、LOHACOなど |
金額 | 53,599円(税込) |
支払期限 | 2ヶ月後まで |
さらに、この情報とatone、NP後払を比較します。
ちなみに、この3つはどれも株式会社ネットプロテクションズが提供しているものです。
*2024年1月3日時点での情報です。
項目/サービス | ゆっくり払 | atone | NP後払 |
手数料 | 250円(税込) | 209円(税込) | お店による?*1 |
手数料(どこに対してかかるのか) | 1注文あたり | 1ヶ月の利用全体に対して | 1注文あたり? |
利用限度額 | 53,599円(税込) | 50,000円*2 | 55,000円(税込) |
翌月 | ー | ー | ー |
分割 | ー | ー | ー |
支払日(期限) | 2ヶ月 | はがき請求(コンビニ)毎月20日など | 請求書の発行後、14日以内 |
利用できるシーンの多さ | 使えるサービスは少ないが、総合通販やモールなので、購入できる商品の種類は非常に多い | アプリ専用カードでグッと増えるが、なければ使える場面が非常に少ない | それほど多くはない |
実店舗 | ー | QRコード決済可 | ー |
*1:支払い時の手数料は、LINE Pay、コンビニ、ドラッグストア無料、銀行・郵便局は手数料がかかることもある
*2:本人確認・引き落とし口座の設定でMAX10万円
ゆっくり払は1注文あたり250円かかるのに対し、アトネは何回注文しても、1ヶ月の利用全体に発生します。
つまり、例えば1ヶ月で2,000円×5回で10,000円利用したとすると、前者は手数料1,250円なのに対し、後者は209円しかかかりません。
こうして比較してみると、この3つの中であれば、普通にネットで一般的な商品を購入したい場合はゆっくり払、またはatoneでアプリ専用力ードを使うといった方法が向くでしょう。
支払期限の長さで言えば、ゆっくり払がダントツで長いです。
atoneはアプリ専用カードが発行できるようであれば、グッと利用できるシーンが増えます。
さらにQRコード決済を利用すれば、対応している実店舗での利用もできるようになります。
しかし、どちらに関しても本人確認および一定の利用実績がないと開放されないため、登録してすぐに使えるようになることはないといったデメリットも。
NP後払いは2週間と短い
同じ会社が運営・審査するNP後払いも便利ではあるのですが、こちらは請求書の発行後、14日以内と期限がかなり短いことから、支払いまでの期限がなるべく長い方が良いという場合はゆっくり払いの方がお勧めです。
ゆっくり払いは利用できるサービスが限られているように感じられますが、ヤフーショッピングなどでも利用できて、対象店舗がかなり多いことから、実質使えるお店はかなり多いです。
atone(アトネ)と定額/分割払いと今後について
アトネで今後、分割や定額払いが導入されるかについては、公式の発表はありません。
しかし、2023年に入ってatoneアプリ専用カードというバーチャルカードが発行されたなど、幅広いお店で利用できるようにする試みがあります。
つまり、機能を縮小したり、絞ったりといった印象はなく、むしろ緩和している印象を受けるでしょう。
このことから、今後、どちらかに対応する可能性もゼロではないのではないかと考えられます。
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