ここ数年、様々な企業を騙る詐欺が一気に数も種類も増えており問題となっています。
この記事では、2023年11月頃から報告が一気に増えている「Amazon支払い方法を確認できず、注文を出荷できません」という件名(タイトル)の迷惑メールの詳細と対処法について解説します。
Contents
「Amazon支払い方法を確認できず、注文を出荷できません」は詐欺なのか?
「Amazon支払い方法を確認できず、注文を出荷できません」というタイトルのメールが届くと最近話題になっています。
注文していないはずなのに来るケースもあるなど、フィッシングメール詐欺の一種なので騙されないように注意してください。
Amazon支払い方法を確認できず、注文を出荷できません
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2023年7月、8月頃から報告例あり
このタイトルの迷惑メールは2023年7月あるいは8月くらいから報告があります。
なお、2023年11月くらいから特に流行しているらしく、SNSでの報告も2023年11月から一気に増えています。
管理人の元には、2023年11月21日頃から何日かに1回定期的に来るようになりました。
ブラックフライデーなどの影響か?
今回のメールは2023年11月、特に20日以降の報告が多い印象を受けました。
実際、管理人も21日から何日かに1回、12月3日時点までに合計5通受け取っています。
アマゾンでは、11月24日から12月1日まで大規模な「ブラックフライデーセール」が開催されていたので、それに合わせていたのではないかという予測も。
というのも、ブラックフライデーは非常にお得なセールであり、期間も他のセールと比較して長く、テレビCMなども行われているため、ヘビーユーザーでなくてもこの時になるべく色々安くなっているものを買っておきたいという人も多いはずです。そして、先ほども書いたようにCMもあったので認知度も高くなっています。
つまり、それだけ利用者が多い時期であるため、今回のような支払い方法の確認が出来ていないので出荷させられないという内容のフィッシングメールが届いた時に「そういえば注文してたな」というユーザーが大量に出てくるので、いつもより騙されやすい、騙される人が増えることに。
このような傾向から、今後もセール実施タイミングに合わせて、今回のような内容のメッセージが届くようになると厄介だなという印象を受けました。
アマゾンユーザーでなくても届く
アマゾンに登録していない人にも届くことがあります。
この時点ですでに迷惑メールであることは察せるでしょう。
フィッシングメール詐欺というと、実際に本物にも存在するタイトル、内容のものを似せて偽サイトに繋げるURLを設置しているタイプとそうでないタイプがあります。
今回の「Amazon支払い方法を確認できず、注文を出荷できません」に関しては後者のタイプと考えられそうです。
アマゾンに登録していないメールアドレスに対しても届く
アマゾンユーザーであったとしても、アマゾンに登録していないはずのアドレスに届いたというケースも報告されています。
こうしたところからも迷惑メールであると察せそうですね。
注文していなくても届く
アマゾンで商品を注文していなくてもこのメールが届くケースも。
たまたま注文していなければ騙されにくく安心ですが、定期おトク便を利用しているとうっかり騙されてしまう人もいるかもしれません。
特に定期おトク便の利用者は注意した方が良いでしょう。
フィッシングメール詐欺の一種
これまでのことと送信元などの情報から、フィッシングメール詐欺の一種と考えられます。
記載されたリンクから偽サイトにアクセスさせてログイン情報を入力させて、Amazonのログイン情報を盗み取ります。
アマゾンにクレジットカード情報を入れているというユーザーも多いので、アマゾンのアカウントを乗っ取られてしまうと、そのままクレカの不正利用などに繋がるケースも多く、被害額も大きくなりやすいので特に注意が必要です。
クリック、タップしたらどうなるのか?
記載されたリンクを押すと、本物そっくりに作った偽サイトに繋がります。
そこでアマゾンのログイン情報を入力すると、その情報が盗まれてアマゾンアカウントを乗っ取られる原因になります。
さらにクレカなどを登録していると、そのまま買い物をされて被害額が大きくなりやすいので注意してください。
「Amazon支払い方法を確認できず、注文を出荷できません」が迷惑メールである理由
今回のメールが詐欺である理由としては、下記の面で引っかかる点があるからです。
理由
- そもそも同タイトルの公式メールがない
- 持ってないのに来る人が多い
- アマゾンに登録していないアドレスに来るケースも
- 注文していないのに来るケースも報告例が多い
- 送信元が公式でないケースがほとんど(一部不正フォーマットと出たものも)
- 開いた後繋がったページのURLがおかしい
- 発信元が海外のケースが多い
- メッセージセンターに届かない
- 不正フォーマットと出るケースも
アマゾンから来るメールの送信元は限られている
公式によれば、アマゾンから送られてくるメールアドレスは上記のみとのこと。
つまり、今回のメッセージが届いた時に上記の送信元以外であれば、その時点で偽物と判断可能です。
ただし、この中に含まれるアドレスが送信元=本物であるとも言い切れない点に注意してください。
というのも、最近だと送信元のアドレスを偽装して送ってくるケースも多いためです。
つまり、この一覧に含まれていないところから届く=偽物と判断可能ですが、逆は判断材料とするには弱いということに。
繋がった先のURLがおかしい
リンクからアクセスすると、アマゾンのログインページに一見そっくりです。
しかし、URLを確認してみると明らかにおかしいケースが多いです。
アマゾンの場合はメッセージセンターの確認
本物のAmazonからのメールであれば、Amazonメッセージセンターというところにも同様のメッセージが届いているはずです。
今回のメッセージが届いた時にメッセージセンターを調べてみましたが、該当するものはこちらには届いていませんでした。
Amazonから来るメッセージのすべてがメッセージセンターでも確認できるという印象でした。
しかし、Amazonから来るメッセージのすべてが必ずしもメッセージセンターに同時に来るとは限らないという事例が2023年11月に1回ありましたので、一応共有しておきます。
2023年11月にあとから発行される形式のクーポンのお知らせ(URL付き)が登録しているメールアドレスに対して届き、メッセージセンターには届きませんでしたが、偽物ではなく本物のメールでした。
一応、このような事例もありますが、今回の内容に関しては本物であればメッセージセンターにも届くタイプの内容だと考えられるため、やはり届かない時点で偽物と判断できそうです。
直接Amazonから注文がないか確認
詐欺なので、そもそも注文していなくても
数年前から定期おトク便というサービスがあるため、利用者は「もしかしたら何か頼んでいたものがあるかも」と感じて騙されやすくなるため注意が必要です。
送信された地域の確認
メールを送ってきた人の送信地域を調べることが可能です。
今回届いたものの一つを調べてみたところ、日本ではなく某アジアの国でした。
このことからも、「Amazon支払い方法を確認できず、注文を出荷できません」が偽物と判断可能です。
送信地域の調べ方については下記の記事を参照してください。
🔍「Amazonアカウントの情報更新をお願いしております。」詐欺メールの詳細と対処法を解説
「Amazon支払い方法を確認できず、注文を出荷できません」を受け取ってしまったらどうすれば良いのか?
今回のメッセージを受け取ってしまったら、なるべく開かずそのまま削除することをお勧めします。
メールを開いた場合は、記載されているリンクを押さないようにしてください。
今後、迷惑メールの受け取りを減らすには
今後、今回のような迷惑メールの受け取りを減らすにはいくつか方法が挙げられます。
例えば、迷惑メールフィルターやなりすまし規制、特定のアドレスをブロックするなどです。
また、ウイルス対策アプリの中には、受け取りそのものをブロックしたり、もし偽サイトにアクセスしてしまった時にブロックしてくれたりするものも。
具体的な対処法については下記の記事を参照してください。
🔍【三井住友カード】ご請求金額確定のご案内は迷惑メール?クリックしてしまった場合の対処法
「Amazon支払い方法を確認できず、注文を出荷できません」をクリックしてしまったり、開いてしまったりした場合
もし、今回の迷惑メールをクリックしてしまったり、開いてしまったりした場合、絶対に偽サイトにログイン情報を入力しないようにしてください。
アマゾンアカウントの乗っ取りやクレカ、その他登録している決済の不正利用に繋がる可能性が非常に高いです。
偽ページにアクセスしてしまっただけの場合も、できればウイルススキャンをお勧めします。
これは、フィッシングサイトの中には、スパイウェアに感染させて情報を抜き取ろうとするものも存在するためです。
「Amazon支払い方法を確認できず、注文を出荷できません」に関しては誘導される偽サイトのURLにいくつか種類がありますが、中には感染させようとするものもあるかもしれません。
「Amazon支払い方法を確認できず、注文を出荷できません」という迷惑メールからログイン情報を入力してしまった場合の対処法
今回のフィッシング詐欺でログイン情報を入力してしまった際にスピーディに行うべき対処法として以下のものが挙げられるでしょう。
対処法
- パスワードなどを変更
- クレカの利用停止と再発行
- アマゾンに登録している決済の利用停止など(キャリア決済などの解除)
- すでに不正利用があった場合はその決済の補償の確認と手続き
すぐにパスワードを変更する
まだアカウントを乗っ取られる前にすぐにパスワード情報等を変更することで、乗っ取りを未然に防ぎます。
パスワードの変更方法に関しては下記の記事を参照してください。
🔍「Amazonアカウントの情報更新をお願いしております。」詐欺メールの詳細と対処法を解説
クレカの利用停止と再発行手続き
クレジットカードを支払い方法に設定している場合、アカウントが乗っ取られた時にそのまま不正利用される可能性が高いです。
登録しているクレカの会社に電話をかけてすぐに利用を停止してもらい、再発行の手続きをしましょう。
クレジットカードでは、クレカの裏面に連絡先が記載されているケースが多いです。
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