様々な企業を騙るフィッシング詐欺が増えていますが、とりわけ数も種類も多いのがETC関連のものです。
この記事では、【重要】ETCサービスは自動解約されますというメールは本物なのか偽物なのか、見分け方について解説します。
似たような内容のメッセージの本物が来るケースもあるため注意が必要です。
つまり、迷惑メールだと思ったら本物だった可能性もあるため、この記事では本物の見分け方を解説します。
Contents
【重要】ETCサービスは自動解約されますというメールは詐欺なのか詳細について
日本高速道路株式会社を名乗る、ETCサービスへの一定期間以上のログインがないために自動解約されるという内容のメッセージが届くことがあります。
【重要】ETCサービスは自動解約されます
いつもETC利用照会サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。日本高速道路株式会社より重要なお知らせです。
この度、ETC利用照会サービス(登録型)にご登録いただき、心より感謝申し上げます。
お客様のユーザーIDは「」でございます。
ETC利用照会サービス(登録型)は、お客様のアクティビティとセキュリティを確保するため、一定期間ログインがない場合、ユーザーIDが自動的に解約される仕組みとなっております。
解約予定日は「○○○○年○月〇日」となっておりますので、お手数ですが、ログインと個人情報の更新をお願い申し上げます。
ユーザーID
解約予定日○○○○年○○月○○日
解約予定日までに下記のURLから本サービスにログインし、個人情報の更新をお願いいたします。
ETC利用照会サービスにログイン
ログイン後、お客様の登録情報を再確認し、必要な情報を最新の状態に更新してください。
解約予定日までにログインいただければ、登録は継続されますので、ご注意ください。
万が一、解約が自動的に行われた場合であっても、再度登録いただければETC利用照会サービスは引き続きご利用いただけますので、ご安心ください。
ETC利用照会サービスでは、お客様の個人情報を厳重に保護しております。詳細については、弊社のプライバシーポリシーをご確認いただけますようお願いいたします。
なお、当社は、明示または黙示を問わず、本ソフトウェアの安全性、正確性、有用性、特定目的への適合性、第三者の権利非侵害、その他一切の保証を行いませんので、予めご了承ください。
Amazonやその他クレカとの組み合わせのメッセージが届くケースもあります。
こうしたETCサ―ビスを騙るものは非常に多く、種類や組み合わせも多岐に渡るため、こういった内容のメールが来たらまずは偽物であることを疑うようにすると良いでしょう。
同じタイトルで別パターンも
同じタイトルで別の内容のメッセージも報告例があります。
ETC利用照会サービス
【重要】ETCサービスは自動解約されます
ETC利用照会サービスのお知らせ
平素よりETC利用照会サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このメールは、ETC利用照会サービス(登録型)にご登録されていて、420日間ログインのない方にお送りしています。
お客様のユーザーIDは、解約予定日までにログインいただけないと登録が解約となります。
※ETC利用照会サービス(登録型)は450日間ログインがない場合、ユーザーIDの登録が自動的に解約となります。
ユーザーID
解約予定日 ○○○○年○月〇日
解約予定日までに下記からログインしていただければ、ご登録は継続されます。
※登録が継続された際のお知らせはございません。
※パスワードがわからない場合も、ログインページから新パスワードの発行を行えます。
URL
※このURLの有効期間は手続き受付時より48時間です。
再度登録を希望される場合も、お気軽にご利用ください。
ご不明点がある場合は、ETC利用照会サービス事務局に直接お問い合わせください。
■ETC利用照会サービス事務局
年中無休 9:00~18:00
ナピダイヤル ○○○○
最終ログイン420日でお知らせが届くことも、450日で解約されることも事実
最終ログイン420日でその旨を伝えるメッセージが届き、最終ログイン後450日の経過で自動的に解約されることも事実であるために、今回のメールが本物であるのか、偽物であるのかの判断が難しくなります。
そもそも登録している?420日経過している?
迷惑メールであれば、ETCサ―ビスに登録していないのに来るケースもあります。
登録していたとしても、登録していないメールアドレスに来るケースも。
また、登録していたとして、最終ログインからまだそれほど経過していないのに、今回の内容のメッセージが来た場合は、やはり偽物である確率がグッと上がります。
【重要】ETCサービスは自動解約されますというメールが偽物か本物か見分ける方法
【重要】ETCサービスは自動解約されますというメールが迷惑メールである理由を解説します。
本物と偽物の見分け方について表にして分かりやすくまとめたので、是非参考にしてくださいね。
項目/内容 | 本物 | 偽物 |
クレカや氏名、住所などの情報 | メール記載のリンクなどから入力を求めることはない | クレカ情報等の入力を求められる |
外部ページへのリンク | ない | ある |
アクセス先のURL | リンクなし | おかしい |
メールアドレス | 公式のもの | 公式でない(偽装されているケースも) |
日本語 | 問題ない | 一部表現などがおかしいケースも |
電話番号 | 公式のもの | 公式のものでないケースも |
期限間近になるとお知らせが届くのも事実なので、本当に公式から似たようなメッセージが届く可能性もあります。
そのため、本物なのか偽物なのかしっかり判断する必要があるでしょう。
正規のものであれば、公式によれば外部リンクはないはずなので、直接公式から確認し、会員サ―ビス内にお知らせがないかチェックするのが近道です。
そもそもクレジットカード情報を求めるのがおかしい
公式によれば、メール記載のリンクなどからクレカや住所などの個人情報の入力を求めることはないとしています。
そのため、クレカ情報を求められたら、この時点でおかしいと判断できるでしょう。
まだ、クレカ情報を入力していない時点で気づければ、被害が軽微になりやすいです。
その時点で気づいた場合は、ページを閉じて、ログイン情報等を送信してしまった場合は、パスワードの変更やウイルススキャンなどだけで問題ないケースも。
アクセス先のURLに注意
メッセージに記載されているリンクから、もしサイトにアクセスしてしまった場合は、アクセス先のURLを確認する癖を付けておくと良いでしょう。
偽物であった場合、アクセス先のURLが公式のものとは異なるはずです。
文面や日本語がおかしいケースも
最近は、迷惑メールの日本語の精度も高くなっており、違和感のないものが増えています。
しかし、よくよく見てみると、句読点に違和感があったり、空白があったり、濁点や半濁点の間違った運用、「。」が「.」や「,」になっているなどは対応し切れていないケースが多々見受けられます。
そのため、今回の例に限らず、こうした部分を良く確認してみると違和感に気づきやすいかもしれません。
今回の例だと、例文で載せている2つ目の方で、ナビダイヤルがナピダイヤルになっているケースも多く報告されています。
記載の電話番号がおかしいケースも
電話番号が記載されているケースもありますが、その窓口が公式でないものも。
電話をかけると偽物の窓口に繋がり、個人情報を口頭で盗み取られることになるため、絶対にかけないようにしましょう。
電話をかけてしまうと詐欺業者に自分の電話番号がバレてしまうことになります。
今後、SMS(ショートメッセージサービス)を通しての詐欺や、直接詐欺電話が掛かってくるようになる可能性があるため、その電話番号が正しいものなのかチェックをお勧めします。
中には、本物の窓口の電話番号が記載されているものが混じっている可能性もあります。
実際にURL安全判定にかけてみた
今回、アクセス先の一例である「server.sysjyc.com」をURL安全判定サ―ビスにかけてみます。
利用するのは「Site Safety Center」というサイトです。
判定にかけてみたところ、危険、フィッシングと出ました。
【重要】ETCサービスは自動解約されますというメールが来たらどうすれば良いのか?
【重要】ETCサービスは自動解約されますというタイトルのメールが来たら、本物か偽物かチェックしてみてください。
本物と偽物の見分け方については【【重要】ETCサービスは自動解約されますというメールが偽物か本物か見分ける方法】を参考にしてみましょう。
もし、偽物だと判断したら、リンクなどを押さず、そのまま速やかに削除をお勧めします。
迷惑メールの受け取りを減らすには
迷惑メールの受け取りそのものを減らすには、PCブラウザでGmailなどを開く場合はフィルター機能を持った拡張機能(アドオン)の導入をお勧めします。
キャリアメールに届くのを減らしたい場合は、迷惑メールフィルターやなりすましフィルターなどの有効化や設定をお勧めします。
また、ウイルス対策ソフトによっては強力なフィルター機能を持つものもあり、導入して機能を有効化しておけば、それだけで隔離してくれたり、警告してくれたりするものも。
フィッシングサイトへのアクセス時に警告を出したり、アクセスそのものを弾いてくれたりするものもあるため、導入しておくとグッと被害に遭いにくくなるでしょう。
詳細については下記の記事を参照してください。
🔍【三井住友カード】ご請求金額確定のご案内は迷惑メール?クリックしてしまった場合の対処法
【重要】ETCサービスは自動解約されますをクリックしたり、開いてしまったりした場合
今回のメッセージに記載されているリンクをクリックして、偽サイトを開いてしまった場合は、速やかにページを閉じて、ウイルススキャンをお勧めします。
絶対に偽のログインページにログイン情報を入力したり、クレジットカード情報などを入力したりしないようにしましょう。
【重要】ETCサービスは自動解約されますから偽サイトにアクセスし個人情報やログイン情報を入力してしまった場合の対処法
【重要】ETCサービスは自動解約されますから偽サイトにアクセスし個人情報やログイン情報を入力してしまった場合の対処法を解説します。
クレカの利用停止と再発行
ログイン情報を入力してしまった場合は、パスワード変更をするようにしましょう。
もし、クレカ情報を入力してしまった場合は、そのクレカの利用停止と再発行手続きが必要になります。
補償などについて
もし、すでにクレカが不正利用されてしまった場合は、不正利用されてしまったクレジットカードの窓口に問合せるようにしましょう。
補償条件や手続きの方法については、大体のクレジットカードで「クレカ名+補償」や「クレカ名+不正利用」などのキーワードでネット検索すれば、公式ページが表示されるので確認をお勧めします。
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